観光拠点施設ACHI BASEにて、
夜神奇譚 「呪いの廃旅館」を開催します。
ある日、星で有名な夜神のむらへ5人の若者が訪れました。
夕暮れに旅館へ着いてゆっくり過ごしていると
付けていたテレビのニュースに関心が向きました。
「…本日はお天気も良く、日本各地で皆既月食が見られるでしょう。」
そこへ仲居さんが盆を持って部屋に入ってきました。
「本日は皆既月食です。
夜神の村では昔から月食になる前に神社にお供えした月見団子をいただく風習があります。
ご利益のあるありがたいお団子ですので、皆様にもぜひと思いまして。
月食で月が赤く染まることはご存知ですか?
月が赤くなる前に皆様必ず召し上がってくださいね。
ありがたいご利益がありますので。」
そういって団子の乗った盆を置いて出ていきました。
中居が出ていったのを見送って一人が言いました。
「ちょうど小腹が空いていたんだ。この後は夕食だし君らは要らないだろう?」
そう言って全て団子を食べていきました。
4人は彼が大食漢なのをよく知っていた為
いつものことだと呆れながら彼の様子をみていました。
その夜、煌々とした月は欠け、薄暗く濁ったような赤に染まり
…4人の行方不明者が出たのでした。